「自分って、ゲイ・レズビアン?」ゲイ・レズビアンの多くは、気づきのタイミングを迎えるといわれています。
「ある日、急に分かった」「分かっていたけど、出来事をきっかけに確信した」
タイミングは人それぞれです。さまざまなケースを把握していれば、自分を知るためのヒントになります。悩みを感じている人は、ぜひ参考にしてください。
同性を好きになったとき
ゲイ・レズビアンの多くが、同性を好きになったときに「自分がゲイ・レズビアンである」のを自覚したと言います。幼いころには意識していなくても、思春期になって異性を意識し始める人が少なくありません。
ゲイ・レズビアンも同じように心身の成長と共に、恋愛相手として同性を意識し始めます。相手を意識するきっかけはちょっとしたことが多く、たとえば相手が隣に座った・話が合った。
日常の些細なきっかけで、「同性を恋愛相手として考えている自分」に気付きます。
ゲイ・レズビアンを見て確信した
ゲイ・レズビアンの考え方を知り行動を見るうちに、「もしかして自分も?」と気づくケースです。交友関係が広くなってくると、学校や職場などでゲイ・レズビアンに出会うことがあります。
身近なゲイ・レズビアンとのかかわりを持つうちに、相手と自分との間にある共通点に気付いていくのです。
異性の恋人にフラれたことをきっかけに
「異性と付き合ってもすぐにフラれてしまう・・・なぜ?」そんな疑問をきっかけに、自分がゲイ・レズビアンであるのを知る人もいます。恋愛関係になると、相手に夢中になり細かな部分まで知ろうと努力します。
そのため交際を続けているうちに、交際している相手が「ゲイ・レズビアンであると察して」別れを告げてくるケースです。
はっきりゲイ・レズビアンだと分かっていなくても、「言葉にできない違和感」を抱いて、別れを告げてくるケースも少なくありません。
自分がゲイ・レズビアンであるかを知るためには、元恋人に別れの原因を聞いてみるのも1つの方法といえそうです。
異性との交際に違和感があった
「素敵な人と交際しているのに、違和感がある」異性との交際をきっかけに、自分がゲイ・レズビアンだと気づくケースです。周囲にカップルが増えてくると、自分も異性とカップルになるのが自然と考え交際します。
実際に付き合ってみると、何だか心がもやもやする。一緒にいてもドキドキしない。心に熱いものを感じない。さまざまな理由から異性との交際に違和感を抱くようになります。
最初は「たまたま相手との相性が悪かったんだ」と考え、ほかの異性と交際する選択をする人も少なくありません。結果、ほかの人と交際しても気持ちが高ぶらない。
経験を積むごとに違和感が増していき、自分がゲイ・レズビアンだと気づき始めます。
映画のヒーロー・ヒロインに一目ぼれ
子供の頃に見た映画のヒーロー・ヒロインを通して、自分の本当の気持ちに気付くこともあります。映画のヒーロー・ヒロインに憧れるのは良くあること。
ただ心にあるのが憧れではなく、恋愛感情だと気づいた瞬間に自分がゲイ・レズビアンだと気づきます。
「彼と付き合えたら楽しそうだな」「彼女とデートしたいな」そんな気持ちを感じたのなら、「もしかして?」自分の気持ちに問いかけてみませんか。
子供のころから気づいていた
子供のころから、自分がゲイ・レズビアンだと気づいています。「自分が異性と恋愛している姿は想像できない」当たり前のように、自分の気持ちを受け入れているケースです。
早いうちから自分の恋愛対象が分かっているため、自分がゲイ・レズビアンであるのに対する葛藤が少ない傾向にあります。
悩んだときはLGBT向けの相談窓口に相談
「自分がゲイ・レズビアンなのか分からない」「誰かの客観的な意見が欲しい」そんなときは、知識を持った人・機関に相談してみるのも1つの方法です。
LGBT向けの相談窓口があるのを知っているでしょうか。相談員がLGBTに関するさまざまな相談に乗ってくれます。電話やメールだけではなく、顔を合わせての相談や交流会を開いている団体も。
相談窓口を設けている自治体もあるため、自分に合った方法で相談してみてはいかがでしょうか。注意点として、どんな相談窓口でも合う・合わないはあります。
「自分には合わないな」と思ったときは、ほかの相談窓口を検討してみましょう。心痛やストレスを軽減できます。
【まとめ】さまざまな人の話を聞いて判断していこう
自分がゲイ・レズビアンなのかを知るためには、さまざまな人の体験談や意見に触れるのが重要とされています。人間は考え方や価値観が、それぞれに異なる複雑な生物です。
1つの要因だけでは、ゲイ・レズビアンだと判断するのが難しい場合もあります。そのため各機関や周囲に相談して、自分を判断するためのポイントを知っていくことも必要です。
今回紹介した体験談を見て、ぜひ自分の気持ちを知るための参考にしてください。