LGBTカップルは、さまざまな悩みを抱えているのを知っているでしょうか。それぞれがあんな悩み・こんな悩みを抱え、解決策を探している状況です。

今回はLGBTカップルが抱えがちな悩みや、社会の課題について考える内容を紹介していきます。当事者やLGBTカップルが抱えている悩みに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

LGBTカップルが抱えている深刻な悩み

ありのままで生きるのが難しい

LGBTカップルの多くが抱えている悩みが、ありのままに生きることの難しさです。社会のLGBTに対する理解は未だ乏しい部分があり、LGBTカップルがありのままで生きられる社会になっているとは言えません。

さまざまな困難を抱えている状況です。そんな社会で、LGBTカップルが自由に生きるのはかなり難しいことと言えるでしょう。

またLGBTカップルにとってのロールモデルが少なく、人生のお手本を見つけるのが難しい現状もあります。さまざまな事情から、生きづらさを感じているLGBTカップルが珍しくないのです。

イメージの押し付けをされる

イメージの押し付けに悩んでいるLGBTカップルもいます。LGBTはこのような考え方をしている・価値観を持っていると一方的に決めつけられるのです。

一口にLGBTと言っても、人それぞれに考え方や価値観は異なります。にもかかわらずイメージの押し付けをされることに、多くのLGBTカップルは悩みを抱えていると言います。

LGBTカップル=〇〇といったように考えず、それぞれの個性を見ていく必要があるでしょう。

明確なゴールが見えない辛さ

日本では同性婚が認められていないため、明確なゴールが無いことに悩みを感じているLGBTカップルが少なくありません。付き合いが長くなってくると、更に先に進みたいと考えるようになるLGBTカップルも中にはいます。

交際から先に進もうと考えるなら、異性のカップルの場合は結婚の道を進むことでしょう。しかし同性カップルの場合は、結婚という道を選べません。

日本では、同性婚が認められていないからです。そのため将来が見えず、互いの関係に不安を感じていくことになるのです。

老後が心配

老後に不安を感じているLGBTカップルも少なくありません。2人で年を重ねれば、どちらかがいずれ看取りを行うことになります。

しかし同性カップルの場合、結婚が認められていないため家族として扱われないことがあります。そのため病室に入れず、看取りができなくなる可能性が考えられるのです。

またLGBTカップルの場合、オーナーの考えによっては賃貸物件を借りられなくなることがあります。そのため老後の住まい選びに関して、悩みを感じるところです。

2人が将来にわたって共にあることを決意するなら、保険や遺産相続などの見直しを視野に入れることも大切になってくるでしょう。

将来的にLGBTカップルの相談に乗ってくれる場所が増えれば、このような老後にかかわる相談がしやすくなるかもしれません。LGBTカップルがさまざまな選択ができる社会になる日を願うばかりです。

カミングアウトの問題

LGBTカップルの中には、家族に対するカミングアウトをしていない人たちもいます。そのため特定の恋人ができた際に、「家族にカミングアウトするべきか?しないほうが良いか?」と悩むLGBTカップルも中にはいるようです。

特定の恋人がいる場合は、今後相手に何かあった際に家族に助けてもらうことがあるかもしれません。そうなってくると、自分だけの問題ではなくなります。

そのため特定の恋人ができた際に、カミングアウトしたほうが良いのか悩む人たちが少なくないのです。

カミングアウトにはメリットが存在する分、多くのデメリットも存在します。カミングアウトを選択する際には、メリット・デメリットを天秤にかける必要が出てくるでしょう。

今求められているのはロールモデル!

LGBTカップルが今最も求めているのは、ロールモデルではないでしょうか。お手本となる人物が多くいれば、「こんな生き方もあるんだ」といった人生の選択が増えます。

異性カップルであれば親や親戚夫婦、周りの大人などロールモデルが多く存在します。

良くも悪くも、自分の将来をイメージしやすい環境が整っています。対してLGBTカップルの場合は、身近にお手本となるLGBTカップルがいることは稀です。

そのためどこを目指せば良いのか、分からなくなります。LGBTカップルが奥に引っ込むことなく、堂々と過ごせる社会になれば悩みを抱えるLGBTカップルは少なくなるかもしれません。

LGBTカップルが身近にいるのが当たり前の社会を目指す

社会がこれから変わっていくには、LGBTカップルがいるのが当たり前の世の中を目指していく必要があるでしょう。そもそも世にLGBTカップルは、昔から存在しました。

社会の理解を得られないことで、表に出ないようにしていただけです。今も昔も、それぞれの人生を歩んでいることに違いはありません。

LGBTカップルを特別視するのは、不自然なことであると言えるでしょう。LGBTカップルがいるのが当たり前の社会になれば多様性が生まれ、社会はもっと良いものになっていくはずです。