「自分はLGBTだと職場でカミングアウトしたい」そんな気持ちを感じている人が少なくないことでしょう。職場にカミングアウトすると、どんな反応を得られるのでしょうか。
今回は職場でのカミングアウトを考えている人にとって、役立つ知識を紹介していきます。
どんな反応があるの?どんなことに注意すれば良いの?カミングアウトに向けて準備は必要?
疑問を感じている人は、ぜひ参考にしてください。
1.戸惑いの反応があった
よくあるのが戸惑いの反応です。
どうしたら良いのか?どんな反応を示したら良いのか分からず、混乱している状態です。戸惑いの反応をしている場合はただ驚いているだけで、否定的な気持ちは感じていない場合がほとんど。
否定的な気持ちを持たれたと落ち込んだり決めつけたりせず、まずは冷静になりましょう。ただ戸惑っているだけなら、時間が経つことで徐々に落ち着いていくはずです。
2.はっきりとした拒否反応を示された
職場全体の状況や働いている人たちの価値観によっては、はっきりとした拒否反応を示されることもあります。LGBTへの理解の浅さや、思い込みなどが原因でこのような反応になってしまうのでしょう。
また多くの職場は、人間関係の問題が発生することを恐れます。LGBTの人が働いていることで、人間関係の問題が発生しないか心配しているのもそのような反応の理由といえるでしょう。
LGBTに対して否定的な考えを持っている職場で働くことは、当事者にとって大きなストレスの原因になります。
もしカミングアウトしたことではっきりとした拒否反応を示されることがあれば、転職を視野に入れてみるのも良いかもしれません。
3.特に問題なく受け入れられた
職場は仕事をする場所。きちんと仕事をしてくれれば、個人の考えや価値観は関係ない。
そんな考えを持った職場の場合、カミングアウトしても問題なく受け入れられる可能性が高いでしょう。あなたが普段から真面目に働き、成果を出していれば特に問題ないはずです。
ただ普段から仕事関係の問題を起こしている人であれば、カミングアウトをきっかけに更に悪い印象を抱かせてしまう可能性も無いとは言い切れません。
職場全体の考え方や状況に応じ、柔軟に判断していきましょう。
4特にこれといった反応が無かった
「そうだったの・・・でもそれがどうかしたの」
特にこれといった反応はなく、冷静な対応をされることもあります。
LGBTは個人の考え方や価値観によるものと考えている職場が増えてきているため、特別な反応を示さないケースが少なくないのです。
もしあなたがカミングアウトによって「特別な反応が見たい」と感じているなら、拍子抜けしてしまうかもしれませんね。ある意味とても冷静な感覚を持った職場と言えます。
うまく環境を作り上げていけば、あなたにとって働きやすい職場になっていくことでしょう。
職場にカミングアウトする場合の注意点
カミングアウトの目的について考える
職場にカミングアウトする場合は、その目的についてはっきりさせておきましょう。あなたはカミングアウトによって、周りのどんな反応を期待しているのでしょうか。
どんな変化があって欲しいと感じているのでしょうか。目的がはっきりしていないと、カミングアウトした後に思ったような反応が得られずがっかりすることがあるかもしれません。
またカミングアウトした結果によって、過剰に傷つく可能性もあります。目的意識を持たないままカミングアウトするのは、おすすめできません。
カミングアウトする目的について、考える時間を作ってみましょう。
カミングアウトする相手選びは慎重に
カミングアウトする際は、伝える相手選びを慎重に行っていきましょう。あなたの目的・期待に応じられる相手を選ぶことで、大きなトラブルを未然に防ぐことへとつながります。
1人でも理解者が欲しいといった考えなら、あなたが心から信頼している相手に伝えるのがベスト。状況にもよりますが、少人数に伝えていくのが良いでしょう。
もし職場全体に対して何らかの働きかけを行って欲しいと感じているなら、管理職の立場にある人に相談していく必要があります。
ただ誰かに知って欲しいだけ、それなら口の堅い人に伝えていく必要があるでしょう。このようにカミングアウトする相手選びを慎重に行うことで、思ったような結果を得られやすくなります。
ぜひカミングアウトする相手選びを行う際は、慎重かつ時間をかけることを意識してみてください。
職場へのカミングアウトには準備が必要!慎重に行っていこう
職場へのカミングアウトが成功するか否かは、事前準備にかかっていると言っても過言ではありません。伝える相手選び・伝える時期決め・言葉選び、全てが重要になってきます。
もし少しでも準備に足りない部分があれば、思ったような結果が得られなくなる可能性大です。いきなりカミングアウトするのではなく、入念な準備をしてから行うことを意識してみてください。