「LGBTQの人が職場や学校にいるけど、どう対応すれば良いのか分からない」
「LGBTQ当事者が望んでいること・望んでいないことって何?」
そんな悩みを感じていませんか。LGBTQ当事者と交流した経験が無い人がLGBTQの人と出会った場合、多くの人がどのように対応すれば良いのか迷うものです。
そこでLGBTQ当事者が望んでいること・望んでいないことをテーマに、LGBTQについて詳しく触れていきます。
悩まなくても大丈夫!まずは知識を身につけましょう。
LGBTQ当事者が望んでいること
対等な人間として扱われること
LGBTQ当事者の多くが望んでいるのが、対等な人間として扱われることです。LGBTQと言っても価値観や抱えている事情が多少異なるだけで、ほかはみんなと同じ。
全てが一緒ではありませんが、共有できる部分を多く持っています。そのためLGBTQの人とは話が合わない・対等に付き合えないなど、偏った考え方をするのは非常にもったいないことと言えます。
考え方が合わない・価値観が合わないといったことは、誰にでも起こるはず。まずは気軽に会話してみましょう。
服装への配慮
誰にとってもそうであるように、服装はLGBTQにとって自分を表現するための大切な手段です。そのため服装が性別に合わない・おかしいといったことは、言わないようにしましょう。
もちろんTPOに合わせた服装を心がけることは大切ですので、何でも自由に着て良いといったことにはなりません。ただ自由が許された場所では、好きな服装でいたいと考える人が多いのです。
最初は驚くことも多いかもしれませんが、この人はこういう価値観を持った人なのだと思えば次第に気にならなくなるでしょう。まずは慣れることから始めてみては?
LGBTQであることを勝手に話さないで欲しい
その人がLGBTQであることを誰かに話す際は、必ず本人の許可を取ることが重要です。多くのLGBTQ当事者は、自分がLGBTQであることを勝手に誰かに話して欲しくないと感じています。
なぜなのか?それは以下のような理由が関係しています。
- LGBTQだと周りに知られることで、仕事や人間関係に支障を来す恐れがある
- まだ周りにカミングアウトしていない
- LGBTQだと明かす人と明かさない人を分けている
- 自分のプライベートな部分にまで、勝手に入ってきて欲しくない
など、人によってさまざまです。その人がLGBTQだと誰かに話すことによって、少なからず本人や周りに影響が発生します。
自分の気持ちがどうであれ、必ず本人の許可を取ってから周りに話すようにしましょう。
LGBTQ当事者が望んでいないこと
過剰な気遣い
LGBTQ当事者の多くが過剰な気遣いは不要と考えています。たとえば困難を抱えている人だからと仕事でのミスを指摘しない・恋愛に関する雑談を避けるといった気遣いです。
仕事でのミスを指摘しないといったことは、気遣いを通り越し特別扱いへとつながります。LGBTQ当事者が求めていることはあくまでも対等な関係であり、特別扱いではありません。
また恋愛に関する雑談については、恋愛対象とする性別が異なったり性自認が定まっていなかったりする人でも通じる場合があります。
そのためLGBTQ当事者の前では恋愛の話題に触れないといった、過剰な気遣いをする必要はないといえるでしょう。
あまりにセクシャルな話題は避けたほうが良いこともありますが、それはLGBTQではない人に対しても同様です。常識的な話題であるなら、特に気にしないようにしたほうが良いでしょう。
海外で結婚すれば良いなんて簡単に言わないで!
同性婚ができないことに悩んでいるLGBTQ当事者に対して
「日本で結婚できないなら、海外に移り住めば良いじゃない」
「何で移住しないの」
と心の中で思ったことがあるでしょうか。
もし思ったことがあるなら心のうちにとどめ、本人の前で言わないようにしたほうが良いでしょう。同性婚が許されている国が存在することは、LGBTQ当事者の多くが知っています。
ではなぜ一般的な手段として考えられていないのか?理由は主に以下の通りです
- ビザの問題
- 日本での仕事を手放したくない
- 家族と離れるのが嫌
- 全く文化の違う国で暮らすのは不安
- すぐに仕事が見つかるとは限らない
- その国ならではの問題がある
- もし将来別れることになったら、どうしたら良いか分からない
など、さまざまな問題があります。そのためカップルの絆がどんなに深いものであっても、簡単に移住とはいかない現実があります。
「海外に移住して結婚すれば良いじゃん」
何て簡単に言うと、怒らせてしまう可能性が高いでしょう。ご注意ください。
LGBTQ当事者への対応に悩んだらSNSを参考にしよう
LGBTQ当事者に対する対応に悩んだ際は、SNSを参考にしてみることをおすすめします。多くのLGBTQ当事者がSNSを利用しているため、参考になるさまざまな投稿を見ることができます。
またLGBTQに関する相談をSNSで受け付けていることがあるので、どんな対応をすれば良いのか悩んだ際は相談してみるのも良いでしょう。
1人で悩んでも解決しないことがほとんどです。ぜひさまざまな人・機関を頼ってみてください。