LGBTのカミングアウトとはどういう意味なのか

　カミングアウトとは簡単に言ってしまえば、自分が抱えている悩みや問題、秘密などを自分以外の誰かに伝えるということを意味しています。このためLGBTの人たちのカミングアウトとは、自分がLGBTであるということを誰かに伝えることを指しているのです。

　伝える相手は親であったり職場の人たちであったり、友人知人などLGBTであることを知らない相手が対象となります。特にLGBTをカミングアウトする相手として最も多いのが、自分たちの親です。これは自分たちを生んで育てた相手だからこそ自分の本当の姿を知ってほしいということで、カミングアウトしているLGBTの人たちが多いと言われています。

　他にも会社や何らかの団体に所属している中で不具合が生じてしまった場合など、やむを得ない事情でカミングアウトをするという人も多いです。またLGBTの活動に参加したり何らかのイベントを主催する際にも、ほかのLGBTの人たちに自分たちも仲間であるということをアピールする意味でカミングアウトしている人もいます。

　このようにLGBTのカミングアウトは様々な場所や場面で行われており、その目的や意味も多種多様です。

LGBTのカミングアウトは必要なのかどうか

　LGBTの人たちにとって大きな課題であり問題となっているのが、自分の親や職場、友人知人に対するカミングアウトです。そもそもなぜカミングアウトをする必要性があるのかと考えている人も少なくないのですが、これに関してはLGBTを抱える人それぞれと言われています。その中でも特に多いのが、本当の自分を知ってほしいという気持ちからだとされています。ただしこれはあくまでも個人の理由や必要性であり、場合によってカミングアウトをする必要性や意味が異なってくるようです。

　このためまずLGBTのカミングアウトを検討している人は、自分がカミングアウトをする意味や目的を考えてその必要性を考えることが大切だと言われています。ただ難しく考える必要はなく、カミングアウトは本当の自分を知ってもらうための手段でしかないということを理解しておくことがポイントです。

　またLGBTをカミングアウトする必要はないのではないかという意見もあります。必要がなければ無理に他人に話すようなことではないという考えも少なくないようで、これに関しても否定される意見ではないという考えも見受けられます。このため、自分が必要ではないと判断すれば無理にカミングアウトをしなくてよいとも言われているのです。