LGBTを題材にした映画を紹介していきます。LGBTを題材にした映画を見たいけど、何を見たら良いのか分からない・・・
そんな悩みを抱えていませんか。せっかく2人で映画を見るなら、ストーリーがしっかりしていたり、心動くような展開があったりする映画を選びたいもの。
多彩な映画がある中でも、特におすすめしたい作品を3つに厳選して紹介していきます。ストーリーの流れや魅力が分かる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
1.「ムーンライト」
ムーンライトは、1人の黒人男性の人生における葛藤・恋愛・人生の変化などを丁寧に描いた作品です。主人公「シャロン」を3人の俳優が演じ、年月の経過が分かりやすく表現されています。
母親からのネグレクトや、友人たちからのいじめに苦しむ毎日を送る主人公のシャロン。母親との関係や自分がほかの人とは違う(ゲイであること)など、さまざまな悩みを抱えています。
そんな中、彼の心の癒しとなってくれたのが麻薬ディーラーのフアンやそのガールフレンド、ひそかに思いを寄せる友人のケヴィンです。
あることから恩人であるフアンや友人のケヴィンとの別れを経験したシャロンは、麻薬ディーラーとなって麻薬を売るように・・・そして自分を苦しめた母親や、複雑な別れを経験したケヴィンと向き合う機会が訪れます。
演技派俳優であるマハーシャラ・アリが出演したことから、海外だけではなく日本でも話題になりました。
2.「キャロル」
2人の女性の出会いと愛、そして希望を感じさせる最後を描く。写真家志望のテレーズが百貨店で働いていると、美しい容姿と華やかな服装が印象的な女性(キャロル)が現れます。
テレーズは彼女に一目ぼれ。キャロルの忘れ物を郵送したことをきっかけに、2人は絆を深めていくのです。キャロルは娘の養育権をめぐって、夫を争う日々を過ごしていました。
互いに惹かれあうようになるテレーズとキャロル。それでも現実は、2人に厳しい試練を課します。テレーズとキャロルはどうなるのか?離婚協議の結果は?さまざまな見どころがある作品です。
映画「キャロル」のポイントは、テレーズ・キャロルのどちらも、男性とのお付き合いを経験していることです。テレーズには恋人が、キャロルは結婚して子供もいる女性です。
1952年のことですから、LGBTの女性が自分の気持ちを認め自由に恋愛するのは難しい時代だったのだと思います。キャロルの離婚協議の際に、過去に女性と付き合っていたことが問題になるくらいですから・・・
当時の事情について考えさせられる良作です。
3.「リリーのすべて」
世界で初めて性別適合手術を受けたLGBTの男性と、その妻の物語です。結婚した後に自分の心が女性であることに気づいたら・・・夫が女性の心を持っていることを知ったら・・・どんなことが起こるのか?
夫のアイナーと妻のゲルダは共に画家。2人は気が合い、周りが羨むほどの仲良し夫婦です。ある日、肖像画の代役モデルをすることになったアイナーは、ストッキングを履いて白いチュチュを身体に当てます。
この代役モデルをきっかけに、アイナーは自分の心の中にいるリリーの存在に気付いていくのです。
映画「リリーのすべて」の良いところは、アイナーが自分は女性だと気づいていく過程が、リアルに描かれている点です。
女性の格好をした際の心の変化・男性から口説かれた際の胸のときめき・・・など
さまざまな体験を経て、アイナーは自分が女性であることを確信していきます。代役モデルになったことをきっかけに、アイナーの心の中に生まれたリリー(女性)という存在。
アイナーやその妻のゲルダは多くの苦しみや悩みを経験しながら、リリーの存在を受け入れていきます。1920年代のLGBT事情や、人間同士の新たな絆のあり方が見えてくる心動く作品です。
2人で映画を見る際の注意点ポイント
2人で映画を見る際に、ぜひ守ってほしいポイントがあります。まず自分の好みを押し付けないこと。
どんなに仲の良いカップルであっても、映画の好みは異なるもの。自分が好きだからと言って、相手も好きとは限りません。相手が嫌いなジャンルの映画を選んでしまうと、ストレスを感じさせてしまうことがあります。
ココはちょっとの我慢をして、たまには相手の好みに合った映画を一緒に見るようにしましょう。もう1つ注意して欲しいのが、ネタバレをしないことです。前に見たことがある映画だと、つい相手にネタバレしたくなりがちです。
映画はワクワク感を得ることが大切!先が分かってしまうと台無しです。
「この後の展開を教えてあげたい!」「すぐに映画の感想を言い合いたい」
こんな気持ちになっても我慢して、2人で最後まで映画を見ることに集中しましょう。うっかりネタバレしてしまうと、しばらく口をきいてもらえなくなる可能性があります。
映画デートをすることで2人の仲がさらに深まる
映画デートの良いところは、2人の絆がさらに高まっていくことです。映画の面白かったポイントを言い合ったり、考察したりすることで会話が盛り上がります。
一緒に何かを感じる・1つのことで話し合う体験をすることは、2人の絆を高める上で非常に重要です。
「ここが良かった」「ここが悪かった」など、映画を通じて2人だけの思い出を作っていきましょう。