皆さんはAlly(アライ)を知っていますか。実はLGBTQの人や、LGBTQに関心がある人にとって関係性の深い言葉なんです。Allyの意味を知ることによって、LGBTQの人とのかかわりがより深いものへと変わります。

ぜひAllyの意味やそのメリット・デメリットについて、詳しい知識を身につけてみてください。新たな世界が開けるはずです。

Allyの意味とは?

Ally(アライ)とはLGBTQの人に理解を示し寄り添い、支援する人たちのことです。LGBTQ の人が困っているときやその団体が活動する際に手助けしたり、心の支えになったりします。

Ally(アライ)の語源は仲間・同盟を指す言葉Ally(アリー)。友人よりもっと深く、LGBTQ の人たちとかかわっていきます。

Allyになるのに特別な資格は必要ありません。何かの団体に所属したり研修に参加したりする必要もなく、誰でも今この瞬間から名乗れます。

Allyになった際はSNSやブログで積極的に発信し、周りに知ってもらいましょう。周りに知ってもらうことで、LGBTQ に関連する団体に所属したりイベントへの参加がしやすくなったりする可能性があります。

LGBTQ じゃなくてもAllyになれる?

LGBTQじゃなくてもAllyになることは可能です 。当事者でないと嫌な目で見られたり、肩身の狭い思いをしたりするんじゃないの・・・?

このような不安を抱く人も中にはいるかもしれませんが、まずそんな心配をする必要はないでしょう。Allyを名乗る上で重要となるのは、いかにLGBTQ の人やその活動に対し理解を示せるかです。

そのためLGBTQ の当事者でなくとも、Allyになるのを諦める必要は無いのです。また特に近年は当事者でない人にも、LGBTQに関心を持ったり正しい知識を身につけたりして欲しい・・・

そんな考えが広まってきています。LGBTQの当事者でない人がAllyとして活動するのは、LGBTQやその団体にとって嬉しいことと言えます。

LGBTQに関心がある人は、Allyとして活動する道を検討してみるのも良いのではないでしょうか。

Allyに求められる知識

Allyは誰でもなることができますが、活動する際にはLGBTQ に関するさまざまな知識が求められます。

なぜならLGBTQに関する知識が間違ったものであったり、活動の方向性が違ったりすれば周りに誤解を与える可能性があるからです。

どの程度の知識が求められるかは、活動内容や所属する団体の方針によって異なります。しかし最低限、以下の知識を身につけておくと良いでしょう。

  • それぞれのセクシュアリティの違いやその特徴
  • LGBTQ の人がどんなことに悩み、不安を感じているのか
  • LGBTQ の人が望む社会の在り方

LGBTQ の人それぞれが持つセクシュアリティの特徴や違いについて、よく勉強しておくことをおすすめします。

多彩な価値観を持った人がいるため、当事者でない人からすればかなり複雑に感じられることがあるからです。

たとえばLGBTQ の中にあるQとは、性自認や性的思考が定まっていない人のことです。そのため本人の価値観や状況によって、男性を好きになったり女性を好きになったりします。

昔は女性が好きだったのに今は男性が好きといった、恋愛感情を向ける相手の性別が変わることも珍しくありません。

このように自身のセクシュアリティが明確ではない人も中にはいるため、Allyになるには正しい知識が必要です。

Allyになるメリット

AllyになることでLGBTQ の人とかかわる機会が多くなり、LGBTQ に対する深い理解へとつながります。また人間関係の幅が広がることで、多彩な交流が生まれることでしょう。

これから先の未来、LGBTQ の人とかかわる機会は多くなっていくことが考えられます。そのためAllyになることはLGBTQ の人だけではなく、自身にとってのメリットも生みだしてくれるのです。

Allyになるデメリット

Allyになることで、メリットだけではなくさまざまなデメリットも生まれます。たとえば以下の可能性が考えられるでしょう。

自分に対する社会の見方が厳しくなる

LGBTQ の人や団体から過剰な期待をかけられる

最も懸念されるのが、Allyになることで自分に対する社会の見方が厳しくなることです。LGBTQ に対する社会の見方は未だに厳しいものがあり、LGBTQ を支援する人たちに対する偏見も存在します。

Allyだと周りに知られることで、あなたの立場にかかわる恐れがあるでしょう。またAllyは理解ある友人より、もっと深い理解力が求められる立場です。

そのためLGBTQ の人や団体から過剰な期待をかけられ、プレッシャーを感じてしまう恐れが考えられます。

このようにAllyには、さまざまなデメリットが存在します。デメリットを受け入れ、それでもAllyになりたいのか?よく考えてから決断するようにしましょう。

Allyになって人が生きやすい社会にしていこう

Allyになって活動することでLGBTQの人やその団体はもちろん、ほか社会的少数者としての悩みを抱えている人たちを助けることへとつながるでしょう。

近年、少数派の人たちに対する差別的な見方や対応は、改善されつつあります。それでも完全になくなったとは言えず、苦しんでいる人が今もいるのが現状です。

そのため多彩な活動を通じ、理解を広めていく必要があるのです。単独で行動するも良し。関連団体に所属するのも良し。自分にとって無理のないやり方で、LGBTQに対する支援を検討していきましょう。