「LGBTQ」「同性カップル」といった呼ばれ方をすること自体が差別。そんな考え方があるのを知っていますか。
その言葉自体が差別的な表現だと感じる人がいるようです。なぜ差別だと感じる人たちがいるのか?
またそのような事態を避けるには、どうしたら良いのか?さまざまな視点から解説していきます。LGBTQの人たちはもちろん、それ以外の人たちもぜひ参考にしてください。
なぜ差別表現につながるのか?
人を分類すること自体が差別といった考え方がある
「LGBTQ」「同性カップル」といった言葉は、人を分類するための言葉です。そのため同じ人間であるのに、分類するのは間違っているのではないか?そんな考え方をする人たちが少なくないのです。
本来なら人や恋愛のあり方を「LGBTQ」「同性カップル」といった言葉で表す必要はないはずです。このような分類をするのなら、当事者から見て差別だと問われても無理もない話といえるでしょう。
呼び方に差別的な意志が含まれることがある
「LGBTQ」「同性カップル」といった呼ばれ方自体はただの言葉でも、そこに差別的な意志が含まれることがあります。
「LGBTQ」「同性カップル」だから自分たちとは異なる人間。
どこか不具合を抱えた人間このような意味合いで呼ばれることが少なくありません。そのため当事者にとって「LGBTQ」「同性カップル」と呼ばれること自体が差別表現へとつながります。
当事者の気持ちのあり様によって受け取り方が違ってくる
「LGBTQ」「同性カップル」当事者たちによる考え方、またそれまでの体験によって受け取り方に変化が生まれることもあります。
それまでは「LGBTQ」「同性カップル」と呼ばれても何とも思わなかったのが、差別的な意味を持って呼ばれたことをきっかけにトラウマ化。
その結果「LGBTQ」「同性カップル」といった言葉を聞いただけで、差別されたと感じるようになります。
このように言葉を受け取る側が特殊な体験をしている場合、周りは細心の注意を払う必要があります。呼び方を変えるなどの工夫が必要になってくるでしょう。
「LGBTQ」「同性カップル」当事者の気持ちのあり様によって、とらえ方が違ってくる・・・
さまざまな価値観を持った人同士が分かりあうためにできること
LGBTQや同性カップル、それ以外の人たちの間で発生しがちな差別や誤解。そんな問題を解決していくには、どうしたら良いのでしょうか。
交流の機会を設ける
まず考えられるのが、LGBTQ・同性カップルそしてそれ以外の人たちとの交流の場を設けることです。LGBTQや同性カップルに対する差別や誤解が発生するのは、互いに知らない部分が多く存在するからだと考えられます。
LGBTQの人たち主催によるイベントを行うことで、無用な争いを防ぐことへとつながります。今もLGBTQ関連のさまざまなイベントが行われていますが、まだまだ十分とは言えない状況です。
さまざまなイベントを通じ、LGBTQや同性カップルに関する正しい知識を広げていきましょう。
メディアによる発信を積極的に行う
次に効果的と考えられるのが、メディアによる発信です。テレビやSNSなどを活用し、LGBTQ関連の情報や知識の発信を積極的に行っていくのが良いでしょう。
活動によって、さまざまな考えを持った人が世の中にいることを広めることへとつながります。メディアによる発信力の高さは、すさまじいものがあります。
LGBTQ・同性カップルであることを隠さず、勇気を持ってさまざまな人に伝えていきましょう。
学校や職場でカミングアウトしやすい環境をつくる
学校や職場において、カミングアウトしやすい環境を作っていくことも大切です。LGBTQが学校や職場でのカミングアウトを気軽にできる環境が整えば、自然と相互理解へとつながっていきます。
そのため「LGBTQ」「同性カップル」といった言葉を聞いただけでもトラウマが呼び起こされる人。
「LGBTQ」「同性カップル」を差別していると誤解される人も減っていくと思われます。
カミングアウトするなら相手選びが重要
これから学校や職場でのカミングアウトを検討している人にも、できることがあります。それはカミングアウトする相手選びを慎重に行うことです。
カミングアウトした相手によっては、LGBTQに対する誤解や偏見を誇張する情報を流す場合があります。
そんなことになれば、LGBTQとそれ以外の人たちの間で争いが発生する恐れがあるでしょう。カミングアウトする相手選びは、非常に重要となります。ぜひ慎重に行ってみてください。
互いを1人の人間として見ることで争いが減る
本来ならLGBTQとそれ以外の人たちの間に隔たりはなく、誰もが1人の人間です。両者の間に差別や誤解また争いといった問題が発生するのは、それぞれが自分とは違った存在だと感じていることが1つの原因といえるでしょう。
両者の間にある隔たりを無くすことができれば、呼び方によって発生する問題は起こらなくなるかもしれません。
さまざまな活動を通じ、相互理解へとつなげていきましょう。