日本の同性カップルが、さまざまな悩みを抱えているのを知っていますか。同性カップルは、日々多くの悩みを感じながら生活をしています。

同性カップルならではの悩みを知って、自分に当てはまっていないかを考えていきましょう。「同性カップルがどんな悩みを感じているのか」を知れば、自分が悩んだ際に対処法を見つけやすくなります。

悩みがあっても周囲に相談しづらい

同性カップルが抱えている大きな問題と言えるのが、悩みを周囲に相談するのが難しい点です。異性・同性に関係なく恋愛の悩みはつきもの。

「マンネリを解消するにはどうしたら良い?」「デートをもっと楽しいものにしたい」

さまざまな悩みを抱えがちです。恋愛の悩みを抱えたときに、周囲に相談する人は少なくないでしょう。同性カップルの場合、たとえ親しい相手でも恋愛の相談をするのは簡単なことではありません。

異性のカップルと同性カップルとでは事情が異なるため、相談する相手が限られてくるからです。

「恋愛の相談をしたい」「でも誰にでも気軽にというわけにはいかない」同性カップルは、常にそんな悩みを抱えています。

仕事に影響する可能性も

同性愛者だと職場に知られれば、「からかわれるかもしれない」「周囲の態度が変わるかもしれない」と不安を抱える人もいます。

異性の恋人がいると偽り、同性の恋人がいるのを隠すケースも。同性愛者への理解が進んでいない日本では、同性愛者だと知られる=生きづらさにつながると考えている人が少なくないのです。

結婚が認められていない

日本では同性同士での結婚が認められていないため、男女のカップルとは異なる悩みを抱えがちです。まず結婚には多くのメリットがあります。

  • ・実子または養子の共同親権を持てる
  • ・結婚相手が死亡した際に、遺族年金をもらえる
  • ・離婚する際に、財産分与を請求できる
  • ・離婚した際に、年金を分割できる
  • ・結婚相手を介護するために、介護休業を取得できる
  • ・結婚相手に何かあった際は病室に入れる

など

同性カップルの場合は、結婚によって得られる多くのメリットを受け取れません。そのため将来に備えるのが難しく、不安を抱える同性カップルが少なくない現状があります。

社会的な疎外感

社会的な疎外感による、はっきりとしない不安や悩みを感じることも少なくありません。同性愛者は性的少数者と呼ばれ、異性愛者に比べて少ないと考えられているのです。

そのため特にはっきりとした理由が無くても、社会で生きていく中で疎外感を抱いている人も中にはいます。特に同性カップルの場合は、何事も自分1人の問題ではなくなるため悩みが2倍。

1人のときよりも強い社会的な疎外感を抱いているケースがあります。目に見えない不安や悩みに対しても、真剣に向き合うことが大切になってくるでしょう。

同性カップルの悩みを解消するにはどうすれば良い?

同性カップルが悩みを抱えたときに、そのまま放置するとトラブルの原因になります。いざというときの対処法・選択肢を知り、すぐ動けるようにしておきましょう。

各相談窓口を利用

各団体や地方自治体が対応している、相談窓口を利用する方法があります。専門の相談員が相談に乗ってくれるため、スピーディーな悩み解決につながる場合も。

訪問だけではなく、電話やメールでの相談に乗っている窓口もあります。恋愛・家族関係・職場での問題など、普段から感じている悩みを気軽に相談してみてください。

SNSで相談

SNSを通じて、気になる利用者に相談してみるのも良いでしょう。同性愛者であることをカミングアウトし、当事者の相談に乗っている利用者も中にはいます。同じ同性愛者のため親近感がわきやすく、気軽に相談しやすいのがポイント。

気になる人がいれば、相談に対応していないかを確認してみてください。

各イベントへの参加

同性愛者が集まる各イベントに参加し、コミュニティを広げる方法もあります。同じ同性愛者にしか話せない悩みも中にはあるもの。友達を増やしていけば、いざというとき頼りになります。

同性愛者が集まるイベントとして、有名なのが東京レインボープライドです。毎年LGBTQが集まりパレードを行います。100万人を超える参加者が通りをパレードする一大イベント。きっと気の合う友達が見つかるはずです。

【まとめ】自分たちだけで悩みを抱え込まないことが大切

同性カップルの間で発生する悩みを解消するポイントは、自分たちだけで抱え込まないことです。関係者だけで悩みに向き合おうとすると、どうしても考え方が偏りがちになります。

現実には起こりえない妄想を膨らませてしまったり、極端な行動を取ったりする恐れも。考え方が偏らないようにするためには、第三者に相談して客観的なアドバイスをもらうことが大切です。

同性カップルならではの恋愛の悩み・将来の悩み・人間関係の悩みを、抱えていませんか。困ったときは各相談窓口やアドバイザー、信頼できる友達に相談してみましょう。