好きな人と結ばれると、周りに報告したくなるもの。この気持ちは、LGBTでもヘテロセクシュアルでも変わりはありません。ただLGBTの場合は特に、周りへの配慮が必要となるケースが多くあります。

やはり周りの反応が、ヘテロセクシュアルと異なることがよくあるからです。LGBTの人が恋愛成就を報告した場合、周りの人たちはどんな反応をするのでしょうか。

「好きな人と結ばれたことを周りに報告したい!」

そんな気持ちを感じているLGBTにとって、役立つ知識を紹介していきます。

カミングアウト済みか否かで反応は異なる

好きな人と結ばれた際の周りの反応は、カミングアウトを済ましているかどうかで大きく変わってきます。カミングアウトしているなら、少なくとも周りに驚かれることは無いでしょう。

対してカミングアウトを済ましていないなら、周りに驚かれる可能性が高くなります。誰かと結ばれ、そのことを周りに報告したいときは自分の状況について考えてみると良いでしょう。

カミングアウトを事前にするのか?それとも恋愛成就の報告をカミングアウトとするのか?いろいろ考える必要が出てきます。

好きな人と結ばれたときの周りの反応5選

良かったねと祝福してくれる

「良かったね!」「おめでとう」

そんな好意的な反応をされるケースです。LGBTに対する理解があり、なおかつノリの良い人たちなら嬉しい反応をしてくれることでしょう。やはり喜びは誰かと共有したいと感じるもの。

あなたの気持ちを周りに伝え、今の瞬間の喜びを周りと共有してみてください。好きな人と結ばれたんだという実感を、より抱けるようになるはずです。

どっちつかずな反応

恐らく最も多いのが、どっちつかずな反応です。肯定的でも否定的でもなく、中間地点にいるような反応をされます。こういったケースにおいては、主に2つの理由が考えられるでしょう。

「どのような反応をすれば良いのか分からない」または「あなたに対してそれほど関心が無い」場合です。本人に悪気が無いことが多いため、それほど気にする必要はありません。

ただもしあなたが周りに対して、共感やはっきりとした肯定的な反応を求めるならこういったタイプの人に報告するのはおすすめできません。

期待していた反応が得られず、モヤモヤした気持ちを数日間は引きずることになりそうです。

否定的な反応

否定的な反応をされることも少なくありません。LGBTに対する理解は未だ進んでいるとは言えず、否定的な考えを持っている人たちが多くいます。

それぞれの価値観も関係してくるため、周りに報告するなら否定的な反応をされる可能性があることを覚悟しておく必要があります。

LGBTに対して否定的な考えを持っている人からすると、嫌なことを聞かされたといった気持ちです。もし周りに報告するなら、否定的な反応をされることを想定に入れたシミュレーションを行っておくと良いかもしれません。

心の痛みが軽減されます。

話をそらされる

あまり話を聞かず、話をそらそうとする人も中にはいます。否定的とは言わないまでも、LGBTに関する話題を避けたい人に多く見られる反応です。

話を真剣に聞こうといった姿勢が無いため、報告する側の性格によってはちょっと傷つくことがあるかもしれません。ただ肯定・否定のどちらでも無い=考えようによっては、話しやすい相手と言えるでしょう。

もしあなたが好きな人と結ばれたことをただ周りに報告したいだけなら、こういった反応を示す人に話してみるのも1つのやり方と言えます。

実は自分もLGBTだと告白されることも

「実は私もLGBTなの」

といったように、自分もLGBTであることを明かされることがあります。世の中には多くのLGBTがいますが、社会的な理由から隠して生きている人が少なくありません。

そのためLGBTの当事者が好きな人と結ばれたといった話を聞くと、つい反応してしまうのです。LGBT同士なら隠す必要が無く、素直な反応を示せます。

実は恋愛成就の報告に限らず、LGBT関連の話題をきっかけに相手がLGBTであることが発覚することがよくあります。

もし「LGBTなんじゃないかな」と感じる相手がいて、実際のところをはっきりさせたいと考えるならLGBT関連の話題を振ってみるのも良いかもしれません。新たな交流につながります。

周りへの報告は慎重に!

好きな人と結ばれて嬉しい気持ちは、とても分かります。周りに報告したくなる気持ちも分かります。ただここは慎重に検討していきましょう。

世の中にはLGBTに対して、否定的な感情を持つ人もいます。そのため安易に周りに報告すれば、思わぬトラブルが発生したりあなたが傷ついたりする事態に発展する可能性があるのです。

そんな事態になればあなたはがっかり・悲しい気持ちを抱えることになり、報告された側にとっては迷惑を感じることになります。残念ながら、どちらにとっても良いことにはなりません。

周りに報告したいと感じた際は、人選を慎重に行うことが重要です。報告する相手選びを慎重に行うことによって、互いがストレスを抱える事態を防げます。