交際期間が長くなってきたLGBTカップルにとって気になるのが、LGBTカップルならではのウェディング事情です。

同性婚は可能なの?同性婚をする方法は?みんなに2人の関係を認めて欲しい。

そんなさまざまな思いを抱えていることでしょう。LGBTカップルには、さまざまな選択肢が存在します。

ぜひ2人のこれからを決める際の参考にしてください。

日本では同性婚が認められていない

まず知っておきたいのが、日本では同性婚が認められていないという現実です。憲法において婚姻は、両性つまり男性と女性の合意によって成立するものとされています。

そのため同性同士の婚姻は認められていません。今後、法改正によって同性婚が可能となる可能性は考えられますが、まだまだ遠い現状があります。

婚姻に近い関係になる2つの方法

パートナーシップ制度を利用する

パートナーシップ制度とは、2人の関係を公的に認める制度を指します。あくまでも公的なものであり法的には認められていませんが、2人の関係を一歩前進させるきっかけになるのではないでしょうか。

また2人の関係が婚姻に近いものであると、周知することにつながります。

パートナーシップ制度を利用するには、パートナーシップ制度を導入する地域で住民登録がされていること。婚姻関係にある相手がいないこと。

ほかにも近親者でないことなど、さまざまな条件を満たす必要があります。詳しくは、パートナーシップ制度を導入する自治体のホームページを参考にしましょう。

パートナーシップ制度を導入する地域は、徐々にではありますが増えてきています。興味があるなら、ぜひご検討ください。

結婚式を挙げる

同性同士の婚姻は認められていませんが、結婚式を挙げるのは本人たちの自由です。

2人の関係に対し理解がある場所でなら、安心して結婚式を挙げられそうですね。

結婚式の流れが分からず不安・誰かからのサポートを受けたいと考える人は、LGBTフレンドリーを掲げた結婚式場やホテルを選んでみるのが良いかもしれません。

さまざまなプランが用意されていることが多く、どのような結婚式になるのかイメージしやすいメリットがあります。

できればLGBT研修を受けたウェディングプランナーがいる結婚式場やホテルを選ぶようにしましょう。より安心感が高まります。

LGBTカップルが結婚式を挙げる3つのメリット

2人で生きていく覚悟が決まる

LGBTカップルが結婚式を挙げる大きなメリットと言えるのが、これから2人で生きていく覚悟が決まることです。今後2人の前には、さまざまな困難が訪れることでしょう。

そんなときでも結婚式を挙げた日を思い出せば、頑張っていこうと思えるはず。困ったときは、あの日の2人を思い出してみてください。

新たな交流関係が生まれる

互いの知人が一堂に会する機会は、そうあるものではありません。2人を祝福する目的を持った者同士、新たな交流関係が生まれそうです。

お相手の友人と仲良くなって、お相手との昔の思い出を聞いてみるのも楽しいかもしれませんね。新しい絆の輪が広がっていくのが、結婚式の大きなメリットといえるでしょう。

別れる可能性が低くなる

結婚式を挙げることによって、別れる可能性が低くなるというメリットもあります。

「別れたら当時祝福してくれたみんなに悪い」

「あそこまで盛大な結婚式を挙げたのに別れることになったら、家族に申し訳ない」

そんな思いが2人に別れを思いとどまらせるようです。誰もが心揺れる日があるもの。

時には別れを意識することもあるかもしれません。そんなときに結婚式の思い出がふとよみがえれば、2人の心に冷静さをもたらしてくれるはずです。

同性婚が認められている国に移住する方法も

公的にではなく法的に認められた関係になりたい。リスクも受け入れる覚悟がある。

それなら同性婚が認められている国に移住するという方法があります。

★「日本とは異なる文化がある国で暮らすことになる」

★「海外で仕事を得る努力が求められる」

★「日本とは異なる環境の中、住環境を整える必要がある」

★「日本で暮らす家族と会う機会が少なくなる」

★「同性婚が認められている国=誰もが同性愛に対し理解があるとは限らない」

 

さまざまなリスクや不安がある方法と言えますが、覚悟を決めた2人ならどんな困難も乗り越えられることでしょう。

自分たちらしい関係を築いていこう

公的に認められた関係を築くこと。法的に認められた関係を築くこと。どちらにもメリットがあり、デメリットも存在します。

同性婚が認められていない日本において、LGBTカップルが法的に認められるには海外に移住するという思い切った決断が求められます。

2人の考え方や能力によっては、日本を離れてまで法的な関係を結ぶよりも公的な関係のまま日本で暮らしたほうが良いケースもあるかもしれません。

日本では同性婚こそ認められていないものの、各企業がLGBTカップル向けの多彩な取り組みを行っています。

取り組みをうまく利用すれば、今までよりもずっと暮らしやすくなることでしょう。大切なのは、2人にとって無理の無い選択をすること。

周囲に振り回されず、自分たちらしい関係を築いてみてください。